アタシとじいさん
時間的に遅い昼で、だけど夜ご飯には早い時間で、
結局アタシと翔ちゃんは宅配ピザを頼むことにした。
ピザを待つ間、お母さんと藤堂さんの話になった。
翔ちゃんが話してくれたことは、警察は翔ちゃんちに2人の行方の連絡をいれてるみたいで、
アタシは全く知らないことばかり。
「あんな人でも一応はひかりの母親だからな。
警察はこっそり、お前と母親が連絡とるっていう可能性を捨てきれないんだろうな。
お前に情報流して、こっそり母親に流出されるのを恐れてるんだろうよ」
「アタシそんなことしないのに!連絡きたら、ちゃんと警察に言うのに!!」
「まぁ落ち着けって。俺達はひかりがそんなことはしないって、思ってる。
だけど警察は色んな可能性を考えてるんだ。
だからな、2人は警察に任せて気長に待とう。
焦ったってケンは起きないんだぞ」
「うん…」
「よしよし。ところでさ…」翔ちゃんはそう言うと、
アタシの荷物をチラリと見た。