アタシとじいさん
「『気分』て!そのじいさん、気分で他人を住まわせるのかよ!!」
全てを話し終えると、翔ちゃんは大爆笑しながらそう言った。
「アタシだってビックリしたよ!まさか『気分』とか言われるなんて思わないし」
「だよなー…
で?お前はなんて答えたわけ?」
「えー…『考えてみます』って言った」
「は!?お前、見ず知らずのじいさんと同居してもいいのか?
身篭の体で!」
「見ず知らずって言っても…そこまで知らないわけじゃないし。
それに家賃ないのってありがたいんだよね。
まぁとりあえず候補の中の1つってかんじかな☆」
「ふ~ん。なんかあったら言えよ?出来る限りは協力すっから。
俺もしばらくここいて良いって許可でたし」
「ホント?♪なら心強いや!アメリカは大丈夫なの?」
「おう。俺いなくてもしばらくは、なんとかなるだろ」
「え~それっていいことなの?頼りにされてない…」
「うっせー!さぁ今日は飲むぞ~!!
あ、妊婦は飲むなよ?」
こうして楽しい夜の時間はあっという間に過ぎていった。