アタシとじいさん


夜中。


何かの物音が聞こえた気がして目が覚めた。





「…」



しーんと静まり返る部屋に、ガタッと遠くからする音が響く。





「なんか倒れたのかな…」




アタシが持ってきた荷物の箱がそこらじゅうにまだ置いてある状態だから、

何かの拍子に倒れていても仕方がない。






だけど…







ガタッガタガタガタ…


「うぅ…」





何か呻き声まで聞こえるし…



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