‡俺様の定義‡

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side琉架

棗から聞いた話には驚いた。

総長の同級生としか知らなかった加奈さんがまさか裏で糸を引いていたなんて………

まぁ、俺が知っていたとしてもどうにもならないかもしれないが…
総長が困ってるなら俺は助けるだけだけど。


まぁ、俺が気になるのはナギの行動。

なんかずっとそわそわしてるし、いつも以上に棗のことを気にしてるって言うより、
あれは気にかけてるって言ったほうが正しいかも…

それよりもあの話が本当ならナギは本当に危ない。

ナギに隠し事はするなと言ったからには隠し事はしたくないが………
これだけは話してしまうとナギが危なくなる。

総長が俺たちに打ち明けた時点で総長は危ないし、
依頼された側である俺たちだが棗は大丈夫だとしても俺が微妙だな……

もちろん実奈や櫂斗にも危険が迫ってることになる…

今はそれよりもナギに話すかどうかを棗と話し合わなきゃだよな……
実奈と櫂斗には話さなきゃだし。


今俺に出来るのは、

何よりも早く依頼をこなすことと

みんなに危害が及ばないことを願うことしかできない…


なんで…

俺には力がないのだろう…

どうして誰一人無傷で守ることができないんだろう…








なぜ俺はこんなにも無力なのだろう……………







誰か…誰でもいいんだ…


俺に力をください…






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