‡俺様の定義‡

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side棗


琉架に言われた。

ナギには打ち明けるのか打ち明けないのか…

それはもちろん打ち明けて俺たちも隠し事なんてしなくてすむようにしたい。

だけどそれをすることによってナギが傷つく可能性があるなら…

言わないほうがいいのかもしれない。

でも隠し事はしないと約束させたし約束した。

それを破るわけにもいかない…
だがクソババアの計画が迫っているのが事実の今、

実奈と櫂斗には話すと決めた。
二人に話してから二人の意見も聞いてみよう。


ナギなら打ち明けたとしても……

危険に巻き込まれたとしても…

そんな考えがどうしても頭をよぎる………

ナギだって女で、

危険な目にあわせちゃいけないって頭では分かっているのに…

ナギだったら、
あの芦川渚だったら…

なんて…考えてはいけない甘い考えばかりが浮かぶ……


俺はどうしてこんなにも無力なのだろう…

こんな俺に仲間が守れるのだろうか……


誰でもいいです…


こんな無力な俺に、

力をください……

















仲間を守れる力を………………
























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