‡俺様の定義‡


バカじゃねぇのかコイツ…??

そんな風に同情されて付き合ってやることで、ホントにナギが傷つかないとでも思ってるのかよ…

女心がわかってるようでわかってないな…

「ナギにさ、どうやったら相手を傷つけずに告白を断れるかって今日聞いたんだ。
ナギが今にでも告って来そうだったから…
傷つけるわけにはいかないから。

そしたら、どんなふうに断っても相手が勇気を出して言ったことを断るんだから、相手は必ず傷つくんだよって…

同じ傷つくならそのままの気持ちを相手に伝えるほうがいい…

みたいな??
驚いたよ…
もうナギは俺らがいなくてもちゃんとやって行けるんだなって…

俺らいらないなって…
でも同時にすごく寂しくなったのも事実なんだ。
子離れできない親みたいで嫌だったな…

これはどう考えても恋心じゃねぇだろ??

琉架…

お前正直どうなんだ??
俺にだけは遠慮とかすんなよ。
昔からの中なんだから…

正直に生きろ。
総長からの依頼もあるんだぜ??

そんなんだったら総長に笑われるぞ??」

「そうだな…
笑われちまうな…
総長にも、お前にも。」

そうだ…
俺は何をビビってんだろう…


ナギはナギであって、誰かのものじゃないのに…
棗のだと決めつけて…俺は何がしたかったんだろう。

んっ?ちょっと待てよ??

棗が感じた想いって少し恋心と似てるよな……

はぁぁぁぁぁぁ…

やっぱ自覚はないな…
どうすっかなぁ~…











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