大好き☆


「ふへぇっ!?」


思わず変な声が出てしまった。


その声のおかげで教室に居た、2人に爆笑されてしまった。



「せ、せんせ−!!いきなり何なんですか!?」


私が焦りながら問う。


笑いながら、先生が答える。

「顔赤かったし、ぼーっとしてたから熱あるのかと思って。」



『あ、そう言う事か。って、私、顔赤かったの!?やばっ!』


パニック状態の私に先生が優しく聞いた。


「まだ、顔赤いけど大丈夫か?熱あるっぽい?」


「だ、大丈夫ですっ!元気だけがとりえですから。」



すかさず私がそう言うと、先生はまた微笑んでくれた。


笑われたのに、なぜか嫌じゃなぃ。

こんな事思うのは変かもしれないけどなんだか少し嬉しかった。


先生だから、生徒の心配するのは当たり前かもだけど、少しでも私の事を気にかけてくれた事が、素直に嬉しかった。



『先生、心配してくれてありがとう。』


奏は、心の中でそう呟いた。


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