保健室の彼

今日のは仕方ない
なんて自分に言い訳してるけど、
学生証がないのに気づいたとき、
正直ちょっと嬉しかった。

ほんとに馬鹿だなぁ私。

「おい、聴いてんのか?今日こそ待ってろよ」

椋いたんだった。
また、ぼーっとしちゃった。

「今日は無理。てか、椋モテるんだから彼女でも作って一緒に帰ってもらえばいいでしょ」

椋は、ため息をついて、「じゃあな」って手を上げると、自分の教室に入っていった。

ちょっと冷たかったかな?
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