楽園の姫君


―…見慣れない豪奢なシャンデリア。
金糸で縁取られた豪華な紅い天幕。

―それが目が覚めたアナリアーナが見た光景である。



「目は覚めたかい?」

声をかけられ身を起こす。

するとそこには、かつて見た青年――太陽を連想させる金髪に、月の光のような銀色の瞳を持つ彼がいた。



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