楽園の姫君


「俺が魔法使いだから、さ」


再び現れるアナリアーナの頭上のハテナ。

例えおとぎの国であっても魔法使いがいるとは限らない。
アナリアーナの国も魔法使いはいなかったのだ。
彼女は魔法使いの存在など知る由もなかった。


「そうだな。
不可能を可能にする人間、とでも言っておこうか」



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