楽園の姫君



お姫様は泣きました。
いつまでも泣きました。
ひとりぼっちで泣きました。
眼が真赤になるまで泣きました。






…お日様がのぼって、
     お月様がのぼって、
 お日様がのぼって、
     お月様がのぼって…





……そんな日々が100万回続いた時、お姫様の瞳は深紅に染まってしまっていました




けれど、それでもお姫様は明くる日も、明くる日も泣き続けました。



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