楽園の姫君


書き終わった瞬間、羊皮紙はまばゆい光を放ち、はじけて散った。

そのため、アナリアーナは倒れそうになる。

来るべき衝撃に反射的に目を閉じるが、
いつまで経っても中空にいる気がするのはなぜだろう。


おそるおそる目を開けると、目の前にラナシュの顔があった。

どうやらラナシュが助けてくれたらしい。

あわててどこうとするものの、ラナシュはなかなか離してはくれない。



すると、次の瞬間、予想もしなかった出来事が起きた。


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