楽園の姫君
ロイドの言葉にムッとするラナシュ。
けれど、事実なのだから反論の余地は無い。
実際、本気でやれば半日もかからずに終わる量なのだ。
ロイドが怒るのも当然だろう。
「仕方ないだろ?寝顔しか見れてないんだ。
原動力がなきゃ、働ける訳がないだろ?」
それもそうなのだが、今休憩を入れれば、それこそいろいろと立ち行かなくなる。
ロイドにしてみれば苦渋の決断だ。
「…今ちょっと頑張ればアナリアーナ様が起きてるうちに帰れるんですよ?」