楽園の姫君


「……」


よし、動きそうだ。



「…たった1・2時間頑張ればいいだけなんですよ?」

「……ッ」


…あと一押しッ



「そうすれば、アナリアーナ様との甘い時間が」「やる。今すぐやる。」


……勝った。


「早くしよう。
ほらロイド、早く持ってこい」


せっかくやる気を出したんだから、一週間分やっといてもらおう。
そう思い、今にも崩れそうな書類の束を山と積んでゆく。


「ふ、これだけかい?
いつもより大分少ないじゃないか。
30分で終わらせてやる」




……こうして、王とその側近は5日間の休暇を手に入れたのだった。


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