もう、いいの。
 

「そうか。じゃあ、

感謝の意味を込めて、

今日晩御飯御馳走する!!

何食べたい?」


あたしは、

急に態度を変えた彼に

驚いて、黙ってしまった。


「何?」


「いえ、何か予定はないかとか、

先に訊きませんか?普通。」


時田は黙ってあたしを見た。


「だって、ないだろ?

彼氏もいない。

もっといえばいたことがない。

違う?」


あたしは、瞬間、

口がきけない状態に陥った。


なっ、何ですって!!?


「なっ、何でわかったの!!?」


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