もう、いいの。

時田はくすくす笑った。


「高校生くらいの時の

憧れの先輩とかを、

ずっと想ってるタイプだなって

思って。」

ドキッとした。

時田は同級生だけど、

それを除けばあたってる。


「それ、

言いふらさないで下さいよ。

あたしここでは、

結構恋愛相談もされる

経験豊富ンなお姉さんなんですから。」


「へええ!?すごいね。

彼氏いたことないのに!?」

あたしはうなだれてしまった。

「ほっといて。」

それから、キッと

睨みつけてやった。


「いいわよ。そのかわり

あんた上司なんだから、

高~いフランス料理とか、

御馳走してよね。」


時田は、にっこり笑った。


「わかった。」






続きます
< 12 / 35 >

この作品をシェア

pagetop