もう、いいの。
時田はくすくす笑った。
「高校生くらいの時の
憧れの先輩とかを、
ずっと想ってるタイプだなって
思って。」
ドキッとした。
時田は同級生だけど、
それを除けばあたってる。
「それ、
言いふらさないで下さいよ。
あたしここでは、
結構恋愛相談もされる
経験豊富ンなお姉さんなんですから。」
「へええ!?すごいね。
彼氏いたことないのに!?」
あたしはうなだれてしまった。
「ほっといて。」
それから、キッと
睨みつけてやった。
「いいわよ。そのかわり
あんた上司なんだから、
高~いフランス料理とか、
御馳走してよね。」
時田は、にっこり笑った。
「わかった。」
続きます