もう、いいの。


「まあいいじゃない。

同じ会社で巡り合ったんだから、

女同士の友情を深めましょうって。」


「女同士、って、い、う、な。」


でこピンを食らう。


「あひどい。この、暴力男~」


「都合のいい時だけ男にするな!!」


「暴力男でも暴力女でも、

暴力振るったことに

いはないっ!!」


半分冗談で騒いでただけなのに、

ふと気付くと、

時田は哀しそうな目をしていた。


「ごめん。つい。オレだって、

今、女同士な気に一瞬なってた。」


だから、でこピン??



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