もう、いいの。


「あーあ。」


「あーあ、じゃないでしょ。

責任とってくれ。」


「何であたしが」


「だって、彼女に似てるのって、

あんただから。」


あたしは、少しの間、

思考停止した。


「え・・・と?」


「通学中に、ふっと振り返ったら、

自転車に乗ってるあんたと

目が合った。

あんたに凄く熱い視線を

送られていた気がして、

気になって…

高校の時に凄い好きだったのが、

オレじゃない。とか言ったら、

その愛しのお弁当を、

ひっくり返してやる。」


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