もう、いいの。

目を細める。

何だろ。

線は細いんだけれど、

ちゃんと男に見えなくもない。

というか、無理して、

男ぶってるところが感じられない。

普通に、

ちょっと中性的な感じがするだけで、

またそれが、カッコ良くて。

見とれていると、

時田は、ちょっと

目つきを変えた。

彼の頭の中で、

何かが切り替わったような。

それが見えた気がした。
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