ハート雲―・・・。
―あたしと瑠葵は、適当にベンチに座った。


「...てか...こないだの事別に気にしなくても...」



あたしは今日瑠葵があたしを呼んだのは、
こないだの埋め合わせだと思ってた。


「気にしてないし...埋め合わせでも無い...。
ただこの前話す時間無かったから急に会いたくなっただけ」


「...忙しかった?」


いきなり出た言葉だった。
...けど、一番聞きたい事だった。


瑠葵は驚いた表情であたしを見た。


当たり前だ。って思ったから、
瑠葵の表情に疑問を抱く事なく話しを続けた。



「メール...」


ここまで言ったら瑠葵が気まずそうな顔をした。


「あ...。ごめん。
さっきの見て分かったと思うけど...
俺って不良仲間居んだよね...。」



さっきの人達の事だって分かった。


対応的にも、仲間なんだろうなァ...って薄々感じてた。


正直...これも気になって瑠葵に直接聞きたかった事の1つ。
一番は、今現在あたしがした質問だけど...。


けど、興味が無いって気持ちも少しあって
あえて聞かないようにしてた。


でも...こんな形で...別の質問をして
瑠葵自らが話しだすなんて思ってもみなかった。


薄々不良と仲間同士なんだ...って分かっていたけど...。


実際に本人から言われると、内心驚いた。


...こんな事を思いながら黙っているあたしをよそ目に
瑠葵は、話を続けた。








< 11 / 13 >

この作品をシェア

pagetop