蒼い月を見つけたら
「どうしたの?」
じっと見つめるミアに、ルイトは少し首を傾げてたずねる。
「ううん、ルイトってほんとキレイだなあと思って。」
ルイトは一瞬きょとん、としたがすぐに笑って答えてくれる。
「ありがとっ!でもね、ミアも十分かわいいよ♪」
「・・・わたし?」
そこでやっと自分の姿を知らないことに思い至る。
「わたしって、どんな顔?髪の色は、黒?」
「えっとねえ・・・」
ルイトはじーっとミアを見つめ返して、こう表現した。
「髪の色はね、黒と見せかけて実は濃ーい青。昼間見ると青っぽく見えるからすぐわかるんだけどね。長さは耳くらいかな?うーん、いつものことなんだけどけっこうぼさぼさ。ミアってばあんまり見た目のこと気にしないから・・・。」
そういいながらルイトはミアの髪をなでて髪を落ち着かせようとする。
「目の色がね・・・すっごくキレイな青色なんだ。サファイアだね♪グリーンランドの湖の色だよ。」
「グリーンランド・・・?」
「そ。」
ルイトは淡い茶色の瞳を細めてにっこりと微笑んだ。
「氷河の上を流れる水の色。氷が光を反射するから、水が深い蒼色に見えるんだよ。それと、おんなじ色♪」
「そうなんだ・・・」
「顔もかわいいのに、ミアはいつも気にしてないからもったいないっ。服だっていつもこんなだし・・・」
言われて改めて自分の姿を見る。
薄汚れた黒のTシャツに黒っぽいGパン。しかも裸足。・・・とてもじゃないけれど高校2年生の女の子がする格好ではない。
そして左手にこびりついた血に目が行く。
「ああ、忘れてた。シャワー浴びる?疲れてるでしょう?」
気づいたルイトはそういったが、とても動く気力は残っていなかった。
「ごめん、シャワーもいいけど、わたし休みたい・・・。」
もう手足が動かなくなりそうだった。
自分の状況をもっと考えたかったし、『カイ』という人についてももっと聞きたかった。
でも・・・
「そうだね♪」
ルイトが促して、二人でベランダから部屋に入った。
じっと見つめるミアに、ルイトは少し首を傾げてたずねる。
「ううん、ルイトってほんとキレイだなあと思って。」
ルイトは一瞬きょとん、としたがすぐに笑って答えてくれる。
「ありがとっ!でもね、ミアも十分かわいいよ♪」
「・・・わたし?」
そこでやっと自分の姿を知らないことに思い至る。
「わたしって、どんな顔?髪の色は、黒?」
「えっとねえ・・・」
ルイトはじーっとミアを見つめ返して、こう表現した。
「髪の色はね、黒と見せかけて実は濃ーい青。昼間見ると青っぽく見えるからすぐわかるんだけどね。長さは耳くらいかな?うーん、いつものことなんだけどけっこうぼさぼさ。ミアってばあんまり見た目のこと気にしないから・・・。」
そういいながらルイトはミアの髪をなでて髪を落ち着かせようとする。
「目の色がね・・・すっごくキレイな青色なんだ。サファイアだね♪グリーンランドの湖の色だよ。」
「グリーンランド・・・?」
「そ。」
ルイトは淡い茶色の瞳を細めてにっこりと微笑んだ。
「氷河の上を流れる水の色。氷が光を反射するから、水が深い蒼色に見えるんだよ。それと、おんなじ色♪」
「そうなんだ・・・」
「顔もかわいいのに、ミアはいつも気にしてないからもったいないっ。服だっていつもこんなだし・・・」
言われて改めて自分の姿を見る。
薄汚れた黒のTシャツに黒っぽいGパン。しかも裸足。・・・とてもじゃないけれど高校2年生の女の子がする格好ではない。
そして左手にこびりついた血に目が行く。
「ああ、忘れてた。シャワー浴びる?疲れてるでしょう?」
気づいたルイトはそういったが、とても動く気力は残っていなかった。
「ごめん、シャワーもいいけど、わたし休みたい・・・。」
もう手足が動かなくなりそうだった。
自分の状況をもっと考えたかったし、『カイ』という人についてももっと聞きたかった。
でも・・・
「そうだね♪」
ルイトが促して、二人でベランダから部屋に入った。