蒼い月を見つけたら

「ルイト、しっかりしなさい。そんなことで落ち込んでいる暇はないのよ?ミアちゃんだってそんなこと気にしたりしないわ。そうでしょ?」

「うん。ルイトはいるだってわたしを助けてくれたよ。居場所を作ってくれた。安心できる人たちに会わせてくれた。もう十分すぎるくらい助けてもらってるのにルイトがわたしに何もできないなんて悲しまなくちゃならないわけない!」


 ルイトは悲しそうに微笑んだ。


「二人とも本当にありがとう。」


 憂いを帯びたその表情が、何よりも美しいと思うのは不謹慎だろうか。


「さあ、元気出しなさい。カイがいないんだからあなたがミアちゃんを守るのよ?」

「もう・・・ユリアには勝てないな。」


 ルイトは苦笑するとミアに向き直った。


「ミア、僕が守ってあげるよ。何しろ僕は君の騎士(ナイト)なんだから♪」


「うん。」

 
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