星色模様〜幼なじみの君と〜
「…俺も男なんだぜ、意識して見ろよ」

「…」


困る…
そんな風に言わないで
どーすればいい?

何だか、颯にぃに対する私自身と稜平がかぶる

だから、真剣で好きという気持ちが痛いほどにも分かるんだ



「マジ、それ、嫌なんだけど」


稜平が見たのは、私が着てる颯にぃのシャツ


「ムカつく」

「あ…」


でも、…脱ぎたくはない


「坂下が居るみてー。里緒を守ってるみたいで…嫌んなってくるし」


溜息をついた稜平は私ごと早々と歩き出した


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