星色模様〜幼なじみの君と〜
「里緒…」

「もー、何……!?」


中々次の言葉を言わない稜平にしびれを切らしたその時、後ろからギュッと抱きしめられた。私は驚いて言葉が出ない


「何で、坂下なわけ、何で俺じゃねーの」

「…ぃゃ…」


切なげに言う後ろからの声


「離して…っ」

「なぁ、何で…っ」


おもわず、目には涙があふれてしまい


「…ッ…ヒッ…ク…ッゴメン」



私が泣いた事に、稜平の身体が離された


「わりぃ、…泣かせてばっかだな。折角の合宿なのに。ごめん」


私は泣きながら首を横に振る


「頭冷やすわ、何もしねーから、行こう」


稜平といるのに、颯にぃに会いたくてたまらない


.
< 125 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop