星色模様〜幼なじみの君と〜
「…先生だから?」

「は?」

「…ううん、…ありがとうございました先生」


私、素直にありがとうって言えばいいのに…。

でも、教師という立場で悪ノリみたいな空気を止めさせたの?

だから私は里緒としてじゃなく一人の生徒として、お礼を言って、中に入ろうとした



「待て。何だよそれ」

だけど、腕を掴まれてしまい、

「離して下さい、先生」

「おい、里緒」

「…っ里緒って呼ばないでっ」


あ…

私……


「ご、ごめん」


これじゃあ私のわがままだ
子どもだ


「里緒…ごめんな」

.
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