星色模様〜幼なじみの君と〜
隠れなきゃっ

私は体育館から逃げるように静かに走った…






「ふー危ない〜」

「危ないじゃねーよ。見えてんだよ」


体育館から離れた所で、一息ついたら、後ろから声がふってきて


「稜平!」


振り向くと、稜平の姿


「逃げてくのまる見え」

「…」


私、バカだ…


「聞いてた?」


立ち聞きを二度もバレる私は本当まぬけだよね


「何か悔しーからさ」

「え?」


悔しいと言った稜平に首を傾げる


「俺をライバルだと思わせてーじゃん、このまま引き下がんのもつまんねーし」

「…?」

「…里緒はほんとバカ、いやアホだろ」


分かってない私を呆れたように言う稜平にとてもバカにされた気分でムッとした


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