星色模様〜幼なじみの君と〜
私なんて、明日も明後日もずっと会えるから…そんな事考えてた



「夏の淡い恋だったなぁ。こんなの久しぶりかも、フフ」


笑う真美さんは晴れ晴れとした感じにも見えて


「ねぇ、好きでしょ」


え?

一息おいて、真美さんは私に言った
誰をとは言わない

だけど、分かる。真美さんも私と同じ人の事を指してる


「…はい」


誰をとは言わない


「あなたの目がそんな感じしてるもん」


私って、結構分かりやすいのかなぁ…


「いいなぁ、毎日会えて」

「え、あ…」


何て返したらいいか分かんない


「冗談だよ。別にあなたをいじめる訳じゃないの。彼女でもないしね」


最後の言葉にグサッときた


「…」

「…なんて、坂下さんと仲良いからちょっとした意地悪」


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