星色模様〜幼なじみの君と〜
そのまま女湯に逃げ込んだ私は、床にくずれ落ちた


わ、わたし…
また…ひどい事言った…

素直にもなれない
可愛くもなれない
変わることもできない

自分にイライラしてくる

素直に好きって伝えなきゃいけないのに




「里緒っ!?」



着替え中の遥が私に駆け寄ってきた


覚悟決めてるのに肝心な時に…私は…


「…可愛くないよね私」

「可愛いよ里緒は」

「ひどい事言っちゃったよぉ…」

「ううん、可愛い!悩んだり素直になれなくても、先生を想う気持ちは一生懸命で可愛いよ」



はるか…
ありがとう…



私と遥は湯舟の中に入り、何を話すだけでなく、チャプンというお湯の音を聞いていた


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