星色模様〜幼なじみの君と〜
こいつ…

俺を明らかに挑発してやがる


「俺…まだ諦めれねーからさ。…好きなんだ」



田中…
本気で里緒の事…



「見守ろーかと思ってたけど…」


静かに呟やいた田中だったが、何の事かは分からない


「正攻法が駄目なら、俺別の方法でいくから」


俺を見据える田中は高校生のガキなんかじゃなくて、男が見えた


「…里緒を悲しませんのかよ」


そんな手段なんて里緒を傷つけさせるだけだ、結局は


「どっちが悲しませてんだよ」


そう言われ睨まれた俺は真剣に田中を見た


「なぁ先生、本気になんねーならマジで口出さないで」


田中はそれだけ言って、歩いて行ってしまった


…多分田中に俺の本当の気持ち見透かれてんな




颯太side終
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