星色模様〜幼なじみの君と〜
「本性?つーか本気?出させてやる」


まったくもって意味が分からない

だけど稜平は真剣で

掴まれた手首が少し痛い


「稜平…!ちょっと、痛いよっ」

「あ…わり…」


稜平の掴む手は緩められたけど、まだ掴まれたまま


「どうしたの…?」


いきなりすぎて何だろうと思った


「…里緒」

「なっ…」


私を抱きしめる稜平にまたもやびっくりで
強いその腕に逃れられない

何?

ちゃんと断ったし…
稜平も分かってくれたと思ってた


「…あいつが本気じゃねーんなら…。同じ土俵で戦いてーの俺」

「ねぇ…っ、さっきから何?」

「里緒…」


え、ちょっと…


稜平は私を壁に押し付けて顔を近付けてきた

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