星色模様〜幼なじみの君と〜
「里緒…入って」

「う、うん」


やっと聞いた声は優しくて


部屋に入り、ドアを閉め、二人きり
この状況にとてもドキドキしてる


「…」

「…」


私の心臓聞こえるんじゃないかってくらいドキドキ


「はぁ…」


いきなり溜息をつかれビクッとしてしまった

そして私をジッと見てくる視線は少し怖いくらい真剣で


「そ、颯にぃ…」


何から話せばいい?


大嫌いって言った事
さっきの稜平との事

頭がこんがらがってきた

だってあんなキスされそうな場面を見られるなんて…っ


「里緒はスキありすぎ」

「えっ…」

「わざとか?」

「ち、違うよ!」


スキあるのかなんて私には分かんないもん


.
< 202 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop