星色模様〜幼なじみの君と〜



ドサッ…




え?

私の視界は反転したと思ったら、床に倒されていた



「ほらな、スキあるだろ、密室に男と二人きりだし」


な、何か…颯にぃ…
こわい


「キス…されたのか?」

「…さ、されてないよ」


倒されて仰向けの私の上には颯にぃがいて、顔がとても近い

こんな重い雰囲気なのにドキドキがとまらない

だけど…やっぱり、怖い

こんな颯にぃは嫌っ



「颯にぃ…っやだよぉ」

「…!…悪い」


ハッとしたように、颯にぃは私から身体をどかして私も起こしてくれた



「…里緒ごめんな」


颯にぃは苦い顔をしながら謝ってきて


「…田中の挑発にのってカッとなって、俺ガキだな」


颯にぃがガキなら私はもっとガキだよ


.
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