星色模様〜幼なじみの君と〜
「へ?」


すると颯にぃは、腕をゆるめ、私と顔を合わせた


「里緒…

あー…ほんと鈍感」


えぇっ?


「俺、ストレートに言うの慣れてねーんだよ…つーか恥ずかしい」


颯にぃの様子に首をかしげながら私は颯にぃを見たまま

こんな余裕のない颯にぃは珍しい



「…里緒

分かれ、…好きだって事」



………?



見つめられた視線は真剣で


颯にぃの言葉をもう一度頭の中で思いかえす


好き…

好き?

…好き…


「うそぉー…」

「お前な、一回で分かれよ」


溜息をつく颯にぃだけど、私はふくらむ期待に嬉しさをとめられない


「で、でも、大切な人がいる…って…真美さんが…」


.
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