星色模様〜幼なじみの君と〜
体育館から出て、教室へ向かう中、違和感を覚えながら歩いていた


あの人…


「里緒どうかした?」

「遥…、さっきの先生…」

「あー、女だったわねぇ残念」


冗談交じりに笑う遥に苦笑した


「でも初めて見た気しないのよね」

「え!?遥も?」


遥も私と同じ事を思っていたのでびっくりした


うーん…と遥は考えこんでいて


私は何か分かんない不安が胸の中に溢れてくるのが分かった







「あっ!」

「?」

「あの時の人よ」


遥が思い出したように話し出す


「あたしと里緒で出掛けた時、あたし達を見て声あげた人」


あ…そういえば…

どうりで。忘れてた記憶を思い出す


「でも、知り合いじゃない…よね」


そう、知り合いでも何もないはず

それとどちらかというと、あの時、私を見てた気がするんだよね…


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