星色模様〜幼なじみの君と〜
声をかけそびれた私は、そのまま二人の様子を伺う事にした



何で知ってるの…?



笑い合う二人を見ながら胸がざわざわする


私、彼女なのに…


もっと自信、持ちたいのに


先生と生徒とか歳の違いとか、学校に居ると色々考えてしまう



「卒業してから全然会ったりしてないから本当久しぶりね」

「そうだな、皆あっちで就職したから、滅多に会わないし」

「びっくりしたでしょう?あたしが来て」

「まあな」

「フフ、じゃ歓迎会よろしく。久しぶりに飲まない?」

「はいはい」




日野先生は学生時代の友達みたいで

綺麗で気さくな人

ただの友達…だよね?



私の知らない颯にぃの時間をあの人は知ってるんだ


時々思うの


颯にぃと同い年だったらって
それか、一つか二つ違いか

そうすれば同じ時に学校生活を送れてたから



制服デートしたり
学校行事を一緒に楽しんだり


それをした颯にぃの昔の彼女に嫉妬




…やめよ

今が嫌なわけじゃない
むしろ嬉しくてしょうがない

もー、私…矛盾ばっかり


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