星色模様〜幼なじみの君と〜



……


あぁー、もうウジウジしてても仕方ないよね


お弁当…渡しに行こう


そう思って私が歩き出したその時



「おーい、修、これお前のだろ、ほら」

「あ、って、投げんのかよ」


階段を下りてきてる男子生徒に、上の階からその男子生徒のだと思われる物が降ってきた

それを、その人は少しジャンプをしてキャッチをし、着地…した所だったのに



「え?!きゃっ」

「っ!?危な…」



勢いあまって、すぐ前に居た私にドンッとぶつかってしまったのだった



痛っ…
びっくりしたぁ



「だ、大丈夫か?わりぃ」



起き上がり、申し訳なさそうに謝る男子生徒は三年の先輩みたいで



「あ、大丈夫です。先輩…も大丈夫ですか?」

「あぁ、本当ごめんな」



私は平気ですと答えながら、手にあるはずの物がない事に気付いた



「え!?」

「?」


キョロキョロと見渡す私に不思議がる先輩


「あっ…」


見つけたと思ったら…

階段から落ちたのか、お弁当が転がっていた

しかも、紙袋に入れていたお弁当箱は外に出ていて、何も止めてなかったせいでフタは開いて中身がこぼれてしまっていた


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