星色模様〜幼なじみの君と〜
「でもまた颯太と一緒で嬉しいの」


それは、颯にぃの前でも言った言葉だった


「…」


何て返していいか分からない


「これからよろしくね」

「…はい」


笑みを浮かべた日野先生に何だか宣戦布告されたようなそんな感じ



「よぉ、日野!ん?春川も居たのか」



私と日野先生に割って声をかけてきたのは、



「先輩!あっと…橘先生、久しぶりですね」



橘先生だった。…そういえば、颯にぃの大学の先輩だったけ


世界は狭いなぁ…


「お前、女子生徒いじめんじゃねーぞ」

「なーに言ってんですか!それを言うなら先輩の方でしょ。モテモテな先生」

「うっせ」



仲良さそうに話す二人に私はもう行ってもいいかな…と悩んでいると



「春川さんって、颯太の幼なじみなんですよ。こんな可愛い妹みたいな子居るなんてねぇ」

「へぇ、そりゃ初耳。あいつの弱み発見だな」



私の話題になってしまった

…日野先生から言われる妹というワードがものすごく嫌だ



「あの…私そろそろ…」



早く体育館に…日野先生がいない所に行こうと、その場から足早に離れる私


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