星色模様〜幼なじみの君と〜
「…」

「里緒?」

「…何でもない」


何でもないふりをする私に苦笑する颯にぃ

私の事なんてお見通しなのだろう


「言いたい事言って」


優しく言ってきた


「言え」


って…命令形!?







「…の先生」

「?」

「日野…先生…」


不安げに話す私に颯にぃは理解したようなそんな表情


すると、運転する車を端に寄せて停めた



「日野は同級生なんだよ」

「仲…良かったんでしょ?」

「まぁ、つるんでた一人だったからな」

「…」



やっぱり仲いいんだ



「里緒、ヤキモチ嬉しいけど、そんな不安になるな」

「や、ヤキモチって///」
「ん?そうだろ」

「…うん」



私の考えはいつだって分かっちゃう



「言ったろ?俺は里緒だけだから」



優しくそして真剣に私を見て言う



「それに俺ロリコンだしな」

「は!?」

「若い娘がいいの」

「…オヤジくさいよ颯にぃ」

「…冗談だよ、里緒限定だ」

「大人じゃないよ?日野先生みたいに綺麗で余裕ある女じゃないよ?それに…」

「しつこい」


私の不安をかき消すように、颯にぃはキスをしてきたのだった


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