星色模様〜幼なじみの君と〜
「俺さ新任の頃、あったんだ、生徒と。けど、傷付かせちまった、守り切れなかった」


そんな風に話す橘先生の顔は切なげで


「だから、お前は守れよ。間違うな、自分が良かれと思っても逆に相手を傷つける事もあるしな」

「先輩…」



真剣な橘先生に頷いた



「覚悟もってんなら俺は応援するぜ」

「…ありがとうございます」



からかわれたり、茶化されたりいい加減な時もあるけど、昔から頼りになる先輩に感謝した



「フ、…にしても、へぇ」



すると、今度はニヤニヤとした顔つきに変わって、



「幼なじみか〜、ガキん頃から知ってんだろ?で、今は女子高生。…何かエロいよな」

「…何でそんな風になるんすか」



変態思考は尊敬できないけど



「成長を見てきたんだろ?少女から女に変わってく姿」

「…先輩が言うとやらしい」



でも、ほんの少し前までは可愛い女の子だったのに、いつの間にか、可愛いだけじゃなく綺麗で、女の姿



「あ、想像したろ」

「…」

「いやぁ、颯太の弱み握ったわ。サンキュ」



……なんだかな



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