星色模様〜幼なじみの君と〜
「サンキュ。…ん?……あ」


その人はいきなり思い出したように声を上げた


「ちょっと待ってな」

「?」


すると、走って行き、自分のだろうカバンを持って戻ってくる


「…はい、これ。この間はゴメン」


差し出されたのは、お弁当で、綺麗に洗わさっていた


そう、この人こそあの時ぶつかった人物だったのだ



「い、いえ、ありがとうございます」

「遅れてわりぃ。名前聞いてなかったから、どうやって返そうか…とか考えてて」



私と同じだ
どうやって返してもらうか考えてたから



「…うまかったよ」

「え…?」



あのぐちゃぐちゃ弁当、結局食べたのかな



「すんげぇ、うまかった」

「あ、ありがとうございます//」



料理を褒められて、嬉しくて思わず照れてしまった



「俺、一人暮らしで、だから手の込んだ手作り弁当とか久しぶりでさ」



そんな事を聞いたら、食べてくれて良かったのかもしれない

もしかしたら捨てちゃってたかもだし

返ってきたお弁当箱と先輩を見ながら、そう思った


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