星色模様〜幼なじみの君と〜
「良かったです。あんなぐちゃぐちゃになったのに食べてもらえて」

「見た目じゃねぇしな」

「フフ」


いい人だ


「バスケ…うまいですね」


そんな優しい先輩にさっき、ついつい見てた事を話した


「あぁ、好きだし、それに俺、元バスケ部」

「…え!?」

「?」


つまり、部活の先輩…引退しちゃったけど先輩なわけで

どうりでうまいはずだよね


「あ、すみません。私…マネージャーで…」

「!…そっか、マネも引退したから新しい子入ったとは聞いてたけど、そうだったのか」

「はい、私、バスケ部の先輩だって知らなくて…」

「もう引退していなかったしな。ど?楽しい?」

「はい!」

「なら、良かった」



先輩は、沢田修という名前で、稜平達とも仲が良いみたいだった



「後で久しぶりに顔出すかな。身体なまってきてっし」



部活引退してから、身体動かしたくてウズウズしてるらしく、根っからバスケ好きなんだなと感じた



「お弁当箱ありがとうございました。じゃあ部活に遊びに来て下さいね」

「あぁ。里緒ちゃんにも会えるだろーしな」

「へ?」

「それじゃあまた」



そう言って修先輩は体育館から出て行ったのだった

.
< 311 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop