星色模様〜幼なじみの君と〜
「あの…日野先生は…その、颯…坂下先生の事…」

聞きたいけどこわい

「颯太を好きかって?」

「…っ!?」


いきなり核心をつかれてしまった


「気になる?」


日野先生は曖昧で、流し方もうまくて、試されてるような感覚になってくる


颯にぃに会えて嬉しいと言ったり、かっこいいと言う素直な日野先生とハッキリしない曖昧さを見せる日野先生


ごまかしも知ってて器用で。こういう女性にくすぶられるのかな…男の人は


「好きって言ったら?」


ほら、私の反応を試すように



でも、大丈夫だよね

なんてたってロリコンだもん




キーンコーンカーンコーン…




いきなりチャイムが鳴り響くと、日野先生は「またね」と言って、歩いて行ってしまった


日野先生からの答えはハッキリしないまま


きっと颯にぃを好きな事は確かで。
ハッキリ面と向かって言われてたら、私どんな反応するんだろ


探られて試されて


そんな感じになってくる日野先生との会話に溜息をついた


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