星色模様〜幼なじみの君と〜
ある物を引き出しから取って、私の部屋も電気を消した


く、暗っ


思ったよりも


外の街灯でほんのり光がある程度



「何?いきなり」

「見て」



私が手の中から見せたのは、星のキーホルダー


暗くなると光るそれは、いまだにちゃんと光っていて嬉しかった




「懐かしいな、ちゃんと光るんだな」

「でしょ?」



これは、宝物

颯にぃが初めて私にくれたものだから

大切なもの





「つーか、まだ持ってたんだ。…さんきゅ」

「フフ」



私達は笑いながらそれを見た




「こん時里緒がいなくなったんだよなー」


そう、その日は私の誕生日で、でも両親は今より忙しくて帰るのが遅かった

寂しくて、私は颯にぃが教えてくれた丘に夜一人で走ってったんだ

星を見ながら泣く小さい私



少し時間がたつと息を切らした颯にぃが現れた
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