星色模様〜幼なじみの君と〜
『…っく…ぐす…っ』

『りお』

『…っ…そ、そうにぃ?』

『帰ろう』

『だって…だれもいないもん!お母さんもお父さんもだいきらい…』


寂しさで泣く私に颯にぃは優しく話しかけた


『大丈夫。りおのお母さんもお父さんもちゃんとりおの事大好きだから。』

『…たんじょうびなのに』

『うん、忘れてないよ。笑顔でおめでとうって言ってくれるよ?だってりおの事大好きなんだから』

『ほんとう?』

『うん、絶対。それに俺もりおが泣いてたら悲しい』

『そうにぃが?』

『うん、そうだ、手出して』



この頃の私にとって颯にぃはお兄ちゃんな存在で、大好きだった


手を出した私に颯にぃが手に星を置いた


『わぁっ!』

そこには、綺麗に光る星のキーホルダー

『誕生日プレゼント』

『いいの?ありがとうっ!』

『ほら、りおは笑顔のが可愛い』

『…うん!』



一人っ子な私は颯にぃの後をいつもくっついていた
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