星色模様〜幼なじみの君と〜
「里緒」

ふいに呼ばれた声に私は颯にぃを見た

「里緒は笑顔のがいいよ」

「え?」


どこかで、聞いた事あるようなその言葉に、止まった

そんな事におかまいなしに、颯にぃはポケットから何かを取り出して、私の首にそれをつけ始めた



…目を見張る




だって、それは…






「里緒をさがしてた時、その店が目に入ってさ。里緒も見てたんだろ?」





紛れも無く、欲しいと思ってた、ネックレス




「な、何で…?」

「里緒が好きそうだと思って」






嬉しさが止まらない
この状況で、涙を止めろって事のが無理だよ




「って、泣くなよ」

「ありがとう…っ」

「…今だけな。俺、お前の泣き顔よえーから。後さ、浴衣…すげぇ似合ってる。言うの遅くなったな」






宝物が増えました


そして、昔と変わらない颯にぃを想って、さっきとは違う、嬉しさの涙を流すのです



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