星色模様〜幼なじみの君と〜
颯にぃの車に乗ると、かすかな煙草の匂いと芳香剤のいい匂い

遥が、助手席に乗んなよと奨めてきて、颯にぃも、乗ればと促すので、私は颯にぃの隣に


シートベルトをしながらドキドキ





そして車は走り出した





「里緒ったら迷子になるなんて」

しばらくして、笑うように言う遥

「ご、ごめん」

「坂下先生が来てくれて本当良かったわよね!さすが幼なじみのお兄ちゃん」

「え?…あー、知ってたんだな。里緒から聞いてるか」


遥に颯にぃが納得したように話す


「はい、私だけですけどね」

「そっか」


二人の会話を静かに聞いていた


「これからもよろしくお願いしますね!里緒ってば心配かけまくりなんですよ。ドジだし、天然だし、放っておけないというか」


遥、何言っちゃってるのよ


「ハハ、昔からだしな」


そ、颯にぃも


「でも、あたしの可愛い大事な親友なんです!だから幼なじみで先生だからって里緒を泣かせたら許しませんよ?」



は、はるかぁ!?


笑いながら颯にぃに言う遥にハラハラしてしまった


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