星色模様〜幼なじみの君と〜
「うみー!!」

うわぁ、海水浴してる人達を見ると気持ち良さそう

「入りたいねぇ」

でも今はまだ我慢
皆練習頑張ってるんだしね
後で皆と一緒に楽しもう



お店に着くと、アイスを買うために、2軒ぐらい巡って買った。なにげに買うの多いからね


重くなったクーラーボックスは遥と片方ずつ持ち、少しでも重さを和らげる




「ねー、里緒」

突然、改まったような声の遥

「何?」

「坂下先生に気持ち伝えないの?」

核心的な事をズバッと言われてドキリとしてしまう

「…私ね、言う勇気がまだないんだ…。小さい時から一緒に居て長年の片思いで、壊れるのがこわくて」

好き、大好き。だけど肝心な気持ちを伝えるという事は私には多大な勇気と決意が必要

振られたら幼なじみでいる自信がない
今の私にはこれから先もずっと幼なじみのお兄ちゃんという存在でいられるほど大人じゃない



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