星色模様〜幼なじみの君と〜
「…まぁ、それだけ。…もー夕飯だぞ」

「あ…、稜平」


歩き出そうとしたのを呼び止める


「何?」

「…私、稜平に何かした?」

「…何で?」


思いきって聞いてみた


「休憩終わったあたりから不機嫌な気がして…、私のせいだったら、謝りたくて」

「何で里緒が謝んの?身に覚えないんだろ」


そうなんだけど…


「だけど…」

「里緒が悪い訳じゃねーから。俺の問題」

「…」

「大丈夫、んな心配な顔すんなって。俺行くからな、腹減ったし」


前を向いて、食堂の方に歩いていく稜平

私と離れた後、溜息をついて何か考え事していた稜平がいたのだった…


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