セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
残酷だよ
それが彼の優しさだとしても


私に嫌気がさしたんなら

はっきり
トドメをさしてよ



心のどこかで



私はまだ少し
希望をもってる



誕生日に連絡を
くれるんじゃないかって


だけど


きっと


ケータイは鳴らない



彼と付き合うことになった時に街に流れてた


クリスマスソングが
私の携帯
着信の合図



今日6月8日
季節外れのクリスマスソングは



きっと
きけない


鳴りそうにない


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