セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
大学を卒業して
はや5年
俺はそれなりに
一流企業で
働いている
親友のタケシは
いまだにミュージシャン目指して
ただ今
…路上ライブ中
目の前で
アコギをかきならし
熱くラブソングを歌う
タケシ
顔がいいので
地元の高校生達に人気があるんだ
今日もタケシは
女子高生10人ほどに
かこまれ
黄色い声援を
浴びている
「キャ~!タケシ」
噴水をバックにして
タケシは歌の
サビに差し掛かる
少し離れて
同じ公園内の
階段に座って
俺はタケシのライブに
一応参加している
…つもり中
はや5年
俺はそれなりに
一流企業で
働いている
親友のタケシは
いまだにミュージシャン目指して
ただ今
…路上ライブ中
目の前で
アコギをかきならし
熱くラブソングを歌う
タケシ
顔がいいので
地元の高校生達に人気があるんだ
今日もタケシは
女子高生10人ほどに
かこまれ
黄色い声援を
浴びている
「キャ~!タケシ」
噴水をバックにして
タケシは歌の
サビに差し掛かる
少し離れて
同じ公園内の
階段に座って
俺はタケシのライブに
一応参加している
…つもり中